わたしは普段読書をしません。活字は好きなんですがすっかり遠のいています。逆にここ数年で読書にハマったのが夫。半年で50冊は読むハイペースで、ちゃんと読んだ本の内容も頭に入っている様子。とにかく本を読むことが純粋に楽しいそうです。
夫が読みたがる本は話題になっている本やベストセラー本ではなく、自己啓発系や経済学本などリーマンらしい本ばかり。興味をひくものが近くの本屋さんにはないので本を買うのはだいたいネットです。
毎日届くメール便や郵便物。それを回収して夫の机に置くのがわたしの日課になりつつあります。
帰省から自宅へ帰って早々にわが家に本が届きました。今回も夫がネットで注文したマニアックな本なのだろうな、と思っていたところ、なんとその本はわたしへのプレゼントでした！！
えっ、まさかわたしの好きな漫画家の本とか？？それともわたしの好きなゲームの設定集とか？？なーんてワクワクしたものですが、本の表紙を見てみたらシンプルな装丁にかわいらしい絵が書いてありました。
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おふみさん著の『ミニマリスト日和』をプレゼントされたよ！
かわいい本のタイトルは『ミニマリスト日和』というもので、大人気ブロガーであるおふみさんのブログを書籍化したものでした。
帯にはこうありました。
夫婦で一緒に「ミニマリスト」
目指すのは、何もないけど、かわいい部屋。
何もないけどかわいい部屋という言葉に惹かれ、表紙などからお片づけ本みたいなものかな？と予想し、でもミニマリストってどこかで聞いたなー、なんて漠然と思いながら読み始めました。
ミニマリストが流行中！
ミニマリストとは簡単にいうとモノを持たない暮らしをしつつ、心地よく暮らすことを言うそうです。物が溢れた現代と逆を生きる生活という感じですね。反対語はマキシマリストというらしいです。今そんなミニマリストになる人が激増中で、言葉も暮らし方も流行しているんだとか。『断捨離』という言葉が浸透して以来、そういった暮らしが当たり前になりつつあるようです。
その点わたしは完全にマキシマリストです。ものを捨てることに罪悪感を抱く典型的な片づけられない人間です。年に1回は本をプレゼントしてくれる夫。内容はだいたいこんな感じの自己啓発系だったりします。こんまりさん著の『人生がときめく片づけの魔法』なんて、わたしと義母にプレゼントしたぐらいです。わたし、夫にダメ人間として認識されているみたい。でも否定も更生もする気がないわたし。だって事実だかんね！
それでもせっかくの好意だし、かわいい本でイラストが多そうだったのでありがたく読んでみることにしました。
『ミニマリスト日和』を読んでみた！
本の基本構成はブログのとおり、おふみさんが日々のミニマリストぶりをほぼ日手帳に記した絵日記がメインで、おふみさんがちょっとばかりそのときの心情などを短めの文章で補足する、というものになっています。
わたしはこの絵日記が好きだ！と直感的に思いました。おふみさんの描く絵は忠実に記した間取りや家具のイラストなどの写実的なものに、女性らしいかわいいイラストや色使いが見事に融合しています。ときどき漫画チックなイラストもあってどれもがすてき！！絵日記を見ているだけで本の中身は分かるし、ミニマリストがどういうことかもよく伝わってきます。絵を眺めているだけでとても楽しい本です。
補足として記されているおふみさんの文章もシンプルで非常に読みやすく、ご高説も一切ないし、おふみさんの人柄とご夫婦仲のよさにほっこりします。
ミニマリストとしてのファッションに関する項目も同じ年頃の女として非常に感銘を受けました。『私服の制服化』という言葉には軽く衝撃を受けました。なるほど、お気に入りの服を固定コーデで制服化してしまえば出掛ける直前に悩む必要もなく、コーデに悩むような服を新調するリスクも減るのだと、眼から鱗が落ちる思いがしました。
絵日記がメインなのでスルスルと読み進めることが出来、あっという間に読み終えてしまいました。
マキシマリストとしては読んでいて、ときどきこれはわたしには向かないな、非現実的だな、と思う時もそれなりにありました。正直、怒られ覚悟で申しますと、「まーた意識高い系なんでしょ？」とか思っていました。ごめんなさい。でも共感するところやわたしにも出来そうだな、と思う部分も多くて、掃除をするときなどは参考にしたいと思っています。なんだかんだでこんまりさんの本も好きなんですよね。マキシマリストのくせに。
わたしへこまめに本をプレゼントしてくれる夫にも感謝したいと思います。
でもね、わたしは気づいているのですよ。彼が何を言いたいのか。
部屋を片付けろってことでしょ！！
…アシタカラガンバル。
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