わたしの住む社宅は集合住宅の定番である、
各部屋分の集合ポストが共通玄関（エントランス？）にあります。
わたしは毎日仕事を終えて帰ると、
真っ先にそのポストの中を確認してから部屋へと上がります。
いつもは住宅見学会のチラシや
請求書類の手紙ぐらいしか入っていないのに、
昨日ポストを開けてみるときれいな手紙が入っていました。
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手紙の差出人は下階の奥様！
無機質なシルバーのポストの中に、
真っ白な紙にきれいな色の花が描かれたその手紙は
本当にミスマッチで驚きました。
わたしにはこんな手紙を送ってくる相手が想像出来なかったのでなおさらです。
手紙を裏返して差出人を確認してみると、
わたしの住む部屋の真下に住んでいらっしゃる奥様の名前がありました。
その瞬間わたしの頭の中は危険信号が点滅しまくりでした。
騒音系の苦情の手紙だぞ！
…と。
最近洗濯機の調子が悪く、かなりガタゴト言いながら洗濯をしているので
きっと静かにしてくれ、というような内容だと焦りました。
すてきなお茶会への誘い！
かなりビクビクしながら封を開けてみたら、
同じ絵柄のきれいな便箋に、同じくらいきれいな字が書かれていました。
手紙は時候の挨拶から文章は始まっていました。
大人の嗜みも完璧な奥様です。
内容は奥様の家でお茶会を開くので是非お越しください、
というすてきなお誘いでした。
奥様はこんな人物！
奥様はわたしが今の社宅に引っ越してきたばかりの頃に、
土地勘のないわたしのために自作の地図をくださったりと
とても気にかけてくださっていた方です。
社宅内の他の方々にも明るく声がけをなさっている姿をよく見ます。
わたしとは歳が離れているけれど笑顔がチャーミングな奥様なのです。
一度お茶会に参加したことがあるのですが、
ご自宅も物があまり置かれていないシンプルなインテリアで、
おいしいシフォンケーキとお茶をごちそうしてくださいました。
そのときはほかの奥様もいらっしゃって、
一緒にミュージカル映画の話で盛り上がったりしました。
ちょうど『アナと雪の女王』が全盛期だった頃です。
そんな奥様からのお誘いだったのです。
でも残念ながらその日は仕事でした…。
すてきなお手紙には手紙でお返事！
手紙には奥様の携帯番号が記されていました。
お電話でちゃんとお断りするべきかもしれませんが、
せっかくお手紙でお誘いを受けたのでお手紙へ返事をしたいな、と思いました。
大人になって手紙のやりとりを一切しなくなったので、
こういった文字で伝えるのもいいな、と思ったのです。
ちなみにこれは文章を書いたあと、折りたたむと封筒になるタイプの便箋です。
お手紙でお断りしつつ、外で出会ったらちゃんとお礼を伝えたいと思います。
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